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被虐の目覚め〜快楽責めに堕ちる人妻〜-最終話



作家名:影山有佐義
文字数:約4080文字(第16話)
公開日:2020年8月17日
管理番号:k031


挿絵の官能小説画像

「もうこれ以上されると狂っちゃいます!」
「喜悦に狂った女を観察するほど楽しいことはない」

「イヤだああああああああっ!」
咲奈は縛められた身体で猛然と暴れだした。

噴出した汗で髪が額に張り付き、白い肌が輝いている。
「抗え抗え、動けなくなるまで抗うがよい」

後ろ手にされ、足首と腿が一体化した身体は、一見すると手足をもがれたようにも見える。
美しい人妻の歪められた肉体が、譲吉の倒錯的な性癖を刺激する。

疲弊して動かなくなったのを見届けて、改めて柔肉の綴じ目を開いていく。
「ほーら、むき出しのクリちゃんは逃げ場がないぞ、ひひひっ」

すぷっ!

チューブがクリトリスに吸い付いた瞬間、縛められた足首で、つま先立ちになったまま硬直した。
プルプルと痙攣が続き、やがて脱力した。

だが疲れを知らない陰湿な機械は無情に咲奈を責め続ける。


淫獄になげこまれた咲奈はピクピクと細かな痙攣が続いている。
大きな快感と肉欲、くすぐられ続けるような苦痛。

それらがない交ぜとなって、咲奈の頭の中を洗濯機の中のように回っている。

「んんんんんんんんっ、なあああああああああああああああっ!」

眼下の白く光り蠢く肉体に、譲吉は反り返ったペニスを握り、咲奈の縛められて畳まれた腿を広げた。
乳首とクリトリスに取り付けられたチューブは、トクトクと脈を打ち続けている。

「私のモノでローターを押し込んで、子宮口をふさいでやる」
一つだけ残るバギナの中に放り込まれたローターを更に押し込むように、ペニスを挿入していった。

「ぬぐぐぐぐっ、体中がジンジンしちゃっているよおぅ、ちくびが、くりが、ああっ、なかで、じりじりしているのが、あっ!あっ!ああっ!」

子宮口に到達したローターがポルチオを刺激しだした。

譲吉が折りたたまれた足を身体に押し付けるように、のしかかると咲奈の身体は肉座布団のように折れ曲がった。
深く挿入したペニスをグリグリと押しつけるたびに、ポルチオを刺激された咲奈の絶叫がひびく。

横を向いた咲奈の額に薄青い血管が浮き上がり、細いうなじの産毛が現れている。

「どうだ、咲奈。俺のモノになるか」
「なるなる、なるうううっ!ああっ、オチ〇チンが!」

「俺のグリグリチ〇ポに病みつきになったか」

「あっ!あっ!そこっ!いっ、いいっ!おチ〇ポ、いっ、いいっ!もう、やっ、みっ……、つきっ、あああああっ!いっ、いいっ!なんかいも、いっちゃうううううっ!」


ゆっくりと譲吉が腰をうねらすと、咲奈が仰け反って首から顎にかけて美しいラインを見せた。
汗でしっとりと湿った黒髪が肌に貼りつき、白い肌をより妖艶に見せている。

細い身体のどこに力が宿っているのかと思えるほど、身体をギリギリと軋ませた。

「答えてごらん、咲奈。私のチ〇ポは最高だろ」
チューブの付いたままの乳房を絞りながら振りたて、ズボズボと直線的な動きに変えると、咲奈が悲鳴をあげた。

「ぬぐっ!ひっ!ひっ!お、ちん、ぽっ!いいっ!」
「健一郎君のより数倍いいだろう、えっ!?」

「あっ!うひいぃっ、さいこう!です!」
「お前はこうして私に使われるのが一番だろうが」

身体の自由を奪われて、譲吉の玩具のように扱われていることに咲奈は悦びを感じていた。

「つかってください!咲奈のからだは、じょうきちさまのもので、すっ!」
「オ○ンコの中を私の精虫でいっぱいにしてやる」

咲奈の意識が混濁していく。
頭の中で極彩色の粘土が渦巻いている。

くすぐられる感覚と鋭い悦楽が混ざり合い、呼吸が困難になっていった。

意識が遠のく中で、譲吉が胸を押さえて座り込んでいるのが目にはいった。
だが、疲労困憊の咲奈は声すらかける気力をなくし、眠りにはいった。


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44

「貴女が譲吉さんの奥様だったのですか!」

前田譲吉が、腹上死という衝撃的な終焉を迎えた一か月後の日曜日の午後、咲奈は電話で譲吉の妻と名乗る女性から面会を申し入れられた。

その時初めて譲吉が妻帯者であったことを知り、咲奈は少なからず驚いた。

ことが事だけに、咲奈は沈痛な面持ちで指定されたホテルのロビーに出向いた。
勿論、いくら強制的に性交させられたとはいえ、関係した譲吉の死は咲奈の心に重くのしかかっていた。

待ち合わせ時間の午後3時、大きなロビーの中で、譲吉の妻が、果たして咲奈を見分けることができるのか不安で、時々あたりを見回していた。

何処から現れたのか、サングラスをかけて大きなツバの帽子を被った女性が咲奈の席の前に座った。
帽子とサングラスをとると、以前に会食したときの満だった。

「名前は確か立花満さん、とおっしゃりましたよね」
「ええ、夫婦別姓です。年齢の違う夫婦なんて、どうせ好奇な目でみられるんですもの」

「そうでしたか……。この度はご愁傷さまです」

「譲吉は、たいそうアナタのことが気に入って。最後はあんな風に亡くなりましたが本望だったと思います」

連絡のつかない譲吉を探して、ホテルの部屋から救急を呼んだのも満だという。

「あの人の最後の優しさなのか、私が駆けつけると、アナタには毛布が掛けられていたけど、あの人は裸のまま」
そう言って少しだけ満が笑った。

「狭心症を患っていたとか」
病院に運ばれた後、医師に譲吉の死を伝えられた時に知ったのだ。

「何時も私がニトロをカバンに入れておいたのに、忘れたのか、はたまた無くしちゃったのかしらね」
満は小さな円筒形のピルケースを机の上に置いて、指先でコロリと転がした。

それを見た咲奈は、満がピルケースをわざと隠したのではないかという疑念がわきあがった。

「満さん、まさか、あなた……」
一瞬、満が微かに笑みを浮かべたように見えたが、直ぐに疑惑を遮るように言った。

「もしもの時は、会社を、ある方に譲ることになっているの。アナタは、譲吉を暴行罪で訴えることができるわ。でも、和解していただけるなら、それなりの金額をお支払いいたしますわ」

もとより咲奈は、言いたくもないことを警察に説明する気などさらさらない。
満が示した金額は、高額宝くじの当選金ほどだった。

「アナタはこれからどうするの」
「どうするって……。会社にはもう戻れないし」

「そうじゃなくて、健一郎さんとは、どうするの」

健一郎は、咲奈が病院から戻った日に、帰ってきてまる一日寝込んだ。
それ以来、お互いのことについて何も話していない。

「私、さっきまで健一郎さんと話をしていたの」
そう言えば健一郎は朝から出かけていたことを思い出した。

「どんな話をなさったのですか」

「大まか成り行きをね。アナタがどこまで健一郎さんに話したのかは知らないけど、何時かは分かってしまうことでしょう」

果たして健一郎が、どれほどのことを知ったのか。
いずれにしても、咲奈が人には言えないような出来事に、巻き込まれたことくらいは分かっただろう。

「健一郎が別れる、というなら別れるわ。それに、私はもう、元に戻れないような身体になってしまったし……」

その時、満がカラカラと明るい笑い声をあげた。
「アナタ、いつまで男の欲望にお付き合いするつもりなの」

「……」
「アナタは自分がしたいから、そうした。違うかしら?」

思い返せば、オープンショーツを履いた時に剃毛したのも、アナルプラグを入れたのも咲奈自身だった。譲吉から逃れようと思えば、いくらでも機会はあったはずだった。

「古臭い言葉だけど人生は一度だけ。アナタがやりたいようにすればいいのよ」


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家に帰ると健一郎が自分の部屋で寝ていた。
満に呼び出された健一郎は、髭も剃らずに出かけたらしく無精ひげが生えていた。

夕方になって健一郎が起きてきて、咲奈は何も聞かずに夕食を作った。
無言のまま、夕食を小さなテーブルをはさんで摂った。

「お互い……」
健一郎が口を開いた。

その後に続く言葉が怖くて、咲奈は視線を落としたまま次の言葉を待った。

「お互い、いろいろ大変だったな」
ハッとして顔をあげると、無精ひげの健一郎が少し笑った。

咲奈は、安どの気持ちといろいろな思いが湧き出して、涙がでてきた。

その夜、咲奈は夫が久しぶりにベッドにやってくるような気がした。
果たして部屋を暗くしてから健一郎がやってきた。

毛布を剥いでベッドに上がってきた。
咲奈はノーブラのTシャツと譲吉に貰ったパールが縦に繋がっているオープンショーツを身につけていた。

もちろん、事前にしっかり剃毛している。
果たして健一郎がどんな反応するのか、少し不安もあった。

健一郎が咲奈の両足を大きく広げた。
咲奈は股間に注がれているであろう視線を感じて熱くなる。

掴まれた足首が徐々に腿に寄せられてM字開脚になっていく。
「あっ、イヤ……」

咲奈は眼を瞑ったまま横を向いて人差し指の先を噛んだ。


健一郎が、そのまま両手で腿を押し上げたまま、舌先でパールを舐めだした。
そのわずかな感覚がバギナからクリトリスまで伝わってくる。

「あぁぁっ、うん」
間接的な舌触りに耐え切れず、手でシーツを掴んだ。

健一郎が両手を伸ばしてTシャツの上から指で乳首を探る。
指先でポリポリと乳首を掻き、指で摘まんだ。

咲奈は、盛んに唇を舐めて、沸き上がる喜悦に打ち震えた。

健一郎がショーツの上にあるバタフライのモチーフの部分を口で咥えて、上に引っ張り上げている。

クルクルとしたパールの数珠がバギナを断ち切りながら摺り上がり、ゾロゾロと戻っていく。
恥ずかしいほどの愛液が滲みだした。

「ああああっ、すごい!すごく感じちゃう!」
ショーツのヘリを指で摘み上げた健一郎が、ツンツンとひっぱりながら舌先をバギナに沿って滑らせている。

「あああっ!我慢できない、健一郎きて!」

咲奈は、伸ばした手で健一郎のペニスを握って摩りながらバギナに誘導した。
グッと押し入れられたペニスに咲奈の身体が反り返った。

「健一郎!」
両手で首を抱えると、無精ひげがザラザラと当たって痛かった。

だが、そのチクチクとした痛みに、今までにない逞しさを感じていた。


世界はコロナで一変した。
咲奈と健一郎の生活も、コロナを境に大きく変わっていくことだろう。

先のことは、どうなるか全くわからない。
でも咲奈は、何時かやって来ると信じていた白馬の王子を、もう待ち望むことはないだろう。




(終わり)





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