隣のスベスベ坊や-前編
作家名:カール井上
文字数:約2720文字(前編)
公開日:2020年8月8日
管理番号:k049
ピンポーンと玄関のチャイムが鳴る。
誰かしら、モニターを見ると、マンションの隣の部屋の男の子だった。
男の子といってももう大学生だったはず。
一体何かしら。
ええっと、ノーメイクで髪もちょっとボサボサのままで、ノースリーブのタンクトップに短めのハーフパンツから生足がにょきっていう出で立ちだけどまあいいか。
隣の坊やに体裁することもないわよね。
「お待たせしました、こんにちは。」
ドアを開けて一応微笑んで見せた。
「すみません、突然。」
恐縮した坊やが何か包みをぶら下げている。
「田舎の親戚からりんごを送ってきて。とてもひとりでは食べきれないのでもしよかったらどうぞと思って。」
そうだった、こちらのご夫婦はご主人のお仕事の関係で海外にいらっしゃるんだった。
確か、ニューヨークだったかロサンゼルスだったか一度聞いたけど忘れたわ。
今はこの大学生の息子さんひとりなのね。
「あら、美味しそうなりんごね。いただいちゃっていいの。ありがとう。」
つやつやした真っ赤なりんごが十個ほど入っている。
「よかった。是非どうぞ。」
差し出された包みを受け取るときにわずかにお互いの指が触れ合った。
おいしそう。
もちろんりんごもおいしそうなのだが、その触れた指が途方もなくすべすべの肌をしていたのだ。
私もお肌のお手入れには気を使っているつもりだけど、やはり家事をしていれば手指に多少のがさつきがあることはどうしようもないわ。
それに比べてなんていうつややかな指なの。
その指が途方もなくおいしそうに思えたのだ。
きっと指だけじゃないわ。
全身の肌も同じようにすべすべで、そしてきっとあそこもきれいなピンク色でそして若々しく元気いっぱいなのに違いない。
あのきれいなすべすべの指をこちらの肌に這わせてもらいたい。
そして元気いっぱいのあそこを愛撫してみたい。
そして堅く屹立したところをこちらの敏感なところで味わってみたい。
そう思っていたところで、
「じゃあ、どうもありがとうございました。」
といって坊やは帰っていった。
まさか腕を掴んで引きずり込むわけにもいかず、
「どうもありがとう。」
と微笑んで言った。
近頃、家の旦那とはとんとご無沙汰なのよ。
まだ老け込む歳じゃないのだからもう少し頑張ってもらいたいものよね。
それなのに毎晩もうそそくさと眠ってしまう。
どういうつもりなのかしらね。
そんなときにあんなすべすべの肌に触れてしまったらいろんな妄想が浮かんでしまうのはしょうがないことよね。
さあ、どう料理したものかしら。久々にちょっとファイトが湧いてきた。
あの坊やから見たら私はもうおばさんにしか見えないかもしれないけれど、いろいろ手を尽くせばまだギリいけると思うのよ。
チャンスはすぐに訪れた。
次の日の午後、買い物帰りにマンションの入口でバッタリと坊やに遭遇した。
彼も学校から帰ってきたところらしい。
「あら、こんにちは。昨日はどうもありがとう。早速いただいたわ。とってもおいしかった。」
「こんにちは。それはよかった。実は僕はりんごはちょっと固いんで苦手なんですよ。」
「あら、若いのに、おかしいわ。でもねちょうどいいわ。家にとっても柔らかいチーズケーキがあるの。おいしいわよ。昨日のお礼がしたいから食べに来てくれない。」
「ええ、本当ですか。ありがとうございます。すぐ行きます。」
さあ、坊やが来るまでに、ちょっとリビングを片付けて、そしてベッドルームも。
余計な物は全部クローゼットに押し込んで、シーツも新しいのを敷き直して、枕も整えて。
ピンポーン、チャイムが鳴った。
坊やをリビングに招き入れソファーに座らせる。
「飲み物はコーヒーでいいかしら。」
一緒にケーキを食べ、コーヒーを飲んだ。
「大学では何を勉強しているのかしら。」
「数学です。それと物理学。」
「あら、難しそうね。そこまで聞いただけでめまいがしそう。」
「そんなに難しくはないですよ。」
ケーキも食べ終わった。
さあ、うまくいくかしら。
「ねえ、彼女はいるの。」
「前はいましたが、今はいません。」
「別れちゃったの。どうして。」
「何となくです。お互いに合わなくなっちゃったっていうか。」
「あら、そうなの。寂しいわね。」
「まあ、しょうがないですね。」
思い切って聞いてみた。
「その子とはセックスしたの。」
「ええ、何回かは。」
やっぱり今の子たちは進んでいるのね。
でも、その方が手っ取り早そう。
「あらそう。じゃあ、やり方を忘れないようにしなきゃいけないわね。私でよかったらどう。」
坊やの手を握って言った。
指だけじゃなく手のひらも手の甲もすべすべ。
男の子だからもう少しゴツゴツしていてもよさそうなものだけど本当にすべすべなの。
「手がすべすべね。とっても滑らか。触っていて気持ちいいわ。何かしてるの。」
「実はストレスが指の皮膚に出るんです。小さな水泡になって皮が剥けてくるんです。そうなるのが嫌で毎日アロエクリームを塗っているんですよ。きっとそのせいかな。」
「そうなのね、偉いわ。」
右手で坊やの頬を撫でた。
肌はきれいだがわずかに髭が伸びている。
やっぱり男の子だ。
顔を近づけて目を見つめ、キスした。
驚かれるかと思ったが、意外にも唇で反応してきた。
少し口を開いてみると舌を入れようとしてくる。
ああ、なんだか感じてきた。
こちらも舌を絡めてあげた。
いつの間にか坊やの右手は私の背中からさらに下の方を撫でていて、左手は私の左の太股の内側に触れている。
私も左手を坊やの首に巻きつけ、右手を股間に持っていった。
ジーンズの上から優しく撫でてあげる。
坊やの手にも力が入ってきて、左手は太股からほとんど脚の付け根へとずり上がってきた。
このまま始めてもいいのだが、ちょっと趣向を考えていた。
一旦キスしていた唇を離し、右手の人差し指で「しぃー」とするポーズをして、席を立ちベッドルームへ入った。
クローゼットの奥から内緒のものを取り出す。
スケスケベビードールとピンクのオープンクロッチショーツ。
やる気のない旦那を少しでも奮い立たせようと用意していた物だが使う機会がないままだった。
今使ってみよう。
大急ぎで服を脱ぎ下着も全部取って、髪をほどいてなびかせた。
肩より少し長いのだ。
ベッドルームから顔だけだして坊やを呼ぶ。
「こっちに来てくれる。」
坊やが顔を上げ立ち上がり向かってきた。
ベッドルームのドアを開けて、変身した私とご対面。
どうかしら。
前の彼女がどんなスタイルだったかはわからないけれど、私だってまだいけてるでしょう。
さすがにおっぱいはちょっと引力の影響を受けていて、お腹もちょっと脂っこくなっているとはいえ。
坊やの目が輝いている。
「うわぁ、すごいですね、セクシーですよ。」
「そうかしら。よかったら好きにしていいわよ。」
(続く)
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