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下着の売り子-最終話



作家名:金田誠
文字数:約4170文字(第3話)
公開日:2020年7月31日
管理番号:k046


挿絵の官能小説画像


そんなこんなで始めてみたものの、サイトの目論見はうまく進んだ。
下着は飛ぶように売れ、1ヶ月で10万円を軽く超えた。

ベースは使用済み下着の販売だが、オプションも取りそろえた。
体液入りシャンプー、使い古しの歯ブラシ、舐めかけの飴、3日間以上の着用下着など。

お客とのやりとりは、私が玲奈に成り切っておこなった。
交渉がまとまれば、彼女に発送依頼のメールをする。

入金されたお金は、経費を引いてから、当初の予定通り7割を玲奈にあげた。


「最近、交通費くれなくなったけど」
1ヶ月が過ぎたころのある日、彼女から不満が出た。

「え!?交通費は出ないよ。渡すのは経費を引いた後の下着の売上分だけだよ。俺の官能サイトのモデルの分は、交通費を別に出すけどね。下着売り子のは、下着やそれに伴うオプションの売上分だけだから」

「そうなんだ。あと、いちいち来なくても、自分で下着の写真撮って、サイトにアップできるから、そうしたいんだけど。ここに、来るのが面倒なんだよね」


慣れてくると、億劫なことを避けたくなるのが常だが、私としては最もやってほしくないことを言い始めた。
さらに悪い状況に陥っていく。

というのも、当初しばらくは、私からの注文受注メールに、玲奈からその日のうちに受託OKの返信があり、彼女からの発送予定や発送終了メールも、きちんと私のところに届いていた。

しかし、日を追うにつれ、玲奈からは、どちらの連絡も途絶えがちになっていった。


また、化粧映えする玲奈(サイトでは『ゆな』と名乗った)は、銀行の先振り込みしか対応しない強気な姿勢の売り子(後払いや代引きは一切しない)という立場を貫いていたが、私の毎日のサイト対応は大変だった。

買う気がないのにちょっかいをかけてくる愉快犯との夥しいメールのやりとり。
サイトへコメントや質問をしてくる者は多勢いたが、彼らはほとんど客にはならず、ただ玲奈とはめたい野郎の口説き文句がつらつらと書かれている。


キツイのは、客との対応だけではない。
サイトを宣伝するため、100以上ある下着売り子専用の掲示板に、一掲示板あたり、日に三度も投稿しなければならなかった。

多くの売り子が宣伝をしている中、あっという間に掲示板は回転していき、日に1度掲載しただけでは、数十ページも後の宣伝文句など、たちまち誰からも見られなくなってしまう。

これらの作業を一手に引き受けている私の疲れも、ピークに達していた。
それに加えての、彼女のメール無視加減にイライラが募り、とうとう私はブチ切れた。


気持ちを抑えながらも、こんな激昂メールを玲奈に送った。

「客からの連絡が、次から次へと入ってるんだけど。あなたからの注文後の受信了解メールもないし、発送予定や発送終了の連絡もない。どういうことだよ。やる気がないんだったら、やめるよ。『発送いつなんだっ』て客からクレーム来てるんだけど。仕事なめんなよ。取りつぎすんの、実際大変なんだよ。もうお前ひとりで全部やるか?」

すぐに返事が来た。
「ごめんなさい。こっちも色々あって。忙しくて」

一応やりたいし、自分で全部やるのは無理だから、続けて取りつぎしてほしいと言う。
そこで、私は今後のことも含めて話しあう必要があるね。また、新しい下着の撮影もしたいから、と自宅に来るよう話した。


駅で彼女と待ち合わせたものの、二人とも終始無言のまま部屋に到着した。
入ってすぐに玲奈が口を開いた。

「ごめんなさい。ようやく手が空いたから。遅れるようなことはないと思う」
しおらしく言う玲奈を目の前にすると、説教する勢いが削がれてしまった。

「いや、遅れても構わないんだけど、連絡をよこしてくれればいいわけだからさ。連絡くれないと、お客を放置することになるんで、客離れが起きちゃうからね」

やさしく諭すように言うと、彼女の表情も硬さがほぐれてきた。
「これ」

即座に、分け前の3万円を渡す。
ニヤリとして、彼女が受けとった。

すでにトータルで、12万円を1ヶ月の間に渡している。
さらに、ここから彼女の気持ちをくすぐるように提案をした。

「リピーターも少しずつ出てきてる。そこで、新しいことをしようと思うんだ。下着をつけての顔やポーズありの生写真やキスマークつきの手紙なんかを、リピート客専門に高額で売ろうと思う」


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「高額って?いくら?」

「顔つきの生写真は、そうだなあ。1枚2000円。リクエストポーズは、1000円。キスマークつきの手紙は、500円かな」

「なんだ。そんな高額じゃないじゃん」

「待て待て。アイドルの生写真なんか5枚で1000円だぞ。こっちは1枚2000円で売ろうっていうんだから、どう考えても高額でしょ」

「ふーん。そんなもんなんだ。アイドルも大変だね」
こうして次の算段を伝えると、私からは逃れられなくなるものだ。

「すでに、こんなポーズが欲しいという客からのリクエストがあるから、今日はそれを撮影しようか」
努めて明るく振る舞うと、玲奈も気持ちが楽になったのか、表情がどんどん和らいでくる。

「ちょっとワクワクしてきた」
前向きに取り組んでくれそうな言葉だ。


「じゃあ、やりますかね」
下着姿でベッドへ仰向けに寝てもらう。

準備していた縄ひもを取り出す。
「なに?どうするの?それ」

軽く絶句する玲奈に
「ちょっと手をしばるだけだから。ほら、この客から、メールがきてるんだよね」

と携帯に送信されてきたリクエスト文を実際に指し示してやる。
「うーん。じゃあ、痛くしないでね」

困惑した顔を見せつつも、玲奈はベッド上で横になった。
彼女の気が変わらないうちに、両手首をしばり、万歳の格好で縄ひもをベッドにくくりつけた。

あのメールをした日以来、常にマイルド感を漂わせて接していたつもりだった。
それが功を奏しているのか、彼女は文句も言わず素直に従ってくれる。


女豹、口半開き、ウインクやらと、いくつかのポーズを撮影した。
そんな痴態を携帯越しに撮っていると、玲奈のあまりの可愛さに理性が剥がれ落ちそうになる。

たまらず携帯をぽいと投げ捨てるようにして、私はにじり寄った。
言葉も一切かけず、正面から近づいていくと、少しビクついた顔をする。

私はベッドに両手をつき、あおむけの彼女の上に乗った。
拘束されている二の腕の裏側のやわらかいところにやさしくキスした。

「ぁん」
鼻にかかった声が、私をますます刺激する。

膝頭を押さえつけて、半M字に片足を開かせる。
ポケットに用意しておいた電動歯ブラシをさっと取りだし、彼女の股間にすかさず当てた。

ブーン。ブーン。
ビュビュビュビュ。

「あっ。あっ」

「もう、とっちゃうね。じかに当てるよ」
ショーツのY字裾に指をかけてグイっと横にずらすと、内腿になって身体をもじもじさせるが、あらがう様子はない。

一度経験した気持ち良さは、忘れられないようだ。
隙間からついっと縦にブラシを差しこむ。

襞がチュピっと音を立ててめくれ、赤く充血した潤みが見えている。
それにそって、振動部の裏をツプと埋没させ、裸の小突起に押し当てた。

「あっ。あっ。あぁぁぁ」
こちらの手に、小刻みな振動が伝わる。

前より強力な新品ブラシを買っておいたのだ。
上半身の動きを封じられ、敏感なところを責められて、あそこからは夥しい分泌液がにじみ出ている。

ブラシを当てたまま、膣にもそっと逆手中指を差しこみ、上下に動かすと、クチャクチャクチャといやらしい音を立てた。
「あっ。あぁん」

ゆいいつ自由になる両足を、ギュッと自分の身体に引き寄せた玲奈は、オムツを取り替えられている赤ちゃんのようだ。
その痴態を目にした私は、膣中の指を抜き出した片手で、自分のパンツを短パンごと素早く引き下ろした。

飛び出た肉棒を前に進めながら、玲奈の太ももを片手で固定し、距離を一気に縮める。膣口と亀先が触れ合い、つぷぷと埋めこまれていく。


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「あ。ぁぁ。だめっ」
じゅうにぶんに潤った桃色の襞は、かんたんに私のモノを飲みこんだ。

もうブラシなど捨ておいて、両手で彼女の腿うらを上から押さえつける。

膣からゆっくり自分のモノを引きだすと、ピンクに染まった花弁がねっとり開き、突き入れるとその花びらが巻きこまれるように閉じていく。

亀頭が膣壁をすりながら、行き場を探して上方へ伸びていき、内側から臍裏をぐりっぐりっとえぐる。
ゆっくりと出し入れをくり返す。

熱く潤った膣道は、ほんとうに至福の気持ちよさだ。
接合部が白く泡立ってきた。

「あっ。あっ。あぁぁぁ」
喉元をひくつかせながら、彼女は腰を小刻みに揺らして、ぎゅんぎゅんと締めつけを強くする。

真下に見える白いお腹が、彼女の息とともに上下していた。
なんども捲れ上がりを見せる花弁をじっと見ていると、射精感が急激にこみ上げてきた。


なんとか噴出をこらえ、彼女から一旦すべて引き抜くと、無理にうつぶせにして寝かせる。
彼女の手元のひもがねじれて、先ほどよりも拘束が厳しくなった。

無防備にぷるぷると震える臀部の中心あたりを、肉棒の先で無闇につつくようにしていると、ふいに、にゅうっと入っていった。

熱い蜜壷の内壁が、息子を四方八方から圧してくる。
その抵抗に屈しないよう奥まで突きこむ。

引き抜こうとすると、熱いヒダヒダが逆に強く咥えこんで、離そうとしない。
すぐに息子の根元がぐつぐつ言い出した。

スパートをかけて、腰を玲奈の臀部に、しゃにむにぶつけた。
今まで散らしていた分の快感が、強烈に高まってくる。


「こ、このまま出しちゃってもいい?」
「ダメっ。やっ。出しちゃ、やっ」

お尻を左右に振って、肉身を吐き出そうとするが、すんでのところで全脱を防ぎ、彼女の尻の動きに合わせて深くまでニュルルと突きこむ。

ほんの数秒のうちに、こんな攻防を断続的におこなうものだから、膣壁の絡み具合がすごい。
うごめくように、吸いついてくる。

ああ、もういくっ。
とっさに引き抜いて、小高い双丘の割れ目に、びゅるびゅると大量の液体を吐き出した。

丸い尻を伝って粘りけのある筋が、絨毯につうっと落ちていった。


彼女の中にある私に対する少しの罪悪感と拘束具を使って、自分の欲望をとうとう達成した。

そんな私は、管理が大変で実入りの少ない下着売り子の仕事には、興味をなくしてしまい、サイトも通帳も彼女にあげることにして、手を引いてしまったのである。

もったいないことをしたかもしれないと後悔している。




(終わり)





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