魔性のショーツ 乙女の開花 第一部-1話
作家名:邪道
文字数:約3120文字(第1話)
公開日:2020年7月16日
管理番号:k042
過疎地の旧家の令嬢榛原陽子は純情・清楚な性格そのままに村での青春を謳歌する17歳の女子高生。 そのブルマが似合う快活な美少女は乙女の恥じらいを契機に、魅惑のランジェリーの世界に引きずり込まれてゆく…。 村の因習そして、嫁取りの標的にもされ、17歳の純潔は次第に淫靡な華へと開発されゆき…。
第一幕:過疎村の華、陽子
平成が始まったばかりの春。
―――ここは北陸地方にある人口千人にも満たない狸穴村。
「はぁい、みんな、集まって頂戴――ッ!!」
おさげの髪を白いリボンで束ねた快活そうな少女が、小学生たちを集める。
ブルマ姿が眩しい、榛原陽子は17歳。
この村、ただ一人の女子高校生で、かつては代々村長を務めた旧家、榛原家の令嬢で明朗活発な娘だ。
「これから、玉入れを始めまーす。お姉さんが笛を吹いたら、みんな、元気にバスケットにお手玉を入れるのよ、いい? あら、たけしちゃんは紅組でしょう? 白組の陣地に入っちゃダメ、さ、始めますよ、ピリリリリーッ」
陽子は、笛を鳴らし子供たちを指導する先生と、どこにでもいる腕白坊主からおしゃまな女の子まで手広く面倒を見る保育士という役割を見事演じ切る。
甲斐甲斐しく、村の行事を進行させていく乙女は村の華だった。
なにせ、全世帯の子供を全員集めても30人に満たない小さな集落だ。
陽子が通う高校も既に生徒は彼女一人で、二年後の廃校が決定している。
教科によっては、バスで一時間かかる少々離れた町に来年から統合される高校のいわば『出向所』のような場所に通って受けている。
だが、週の三日は、この小中高が一体となった狸穴高校で、村の子供たちのお姉さん役を果たしつつ、村での青春を謳歌している。
この日は、この地に春の訪れを告げる村主催の運動会だ。
「花子ちゃーん、吉雄くーん、ガンバぁ〜〜ッ!!」
子供たちのリレーが始まると、応援席から赤白双方に分かれた子供たち両方に、優しい声援を送る陽子。
普段引っ込み思案で、目立たない子供により大きな応援をするのも彼女の人柄を表していた。
やがて、村の成人も参加する村内対抗リレーが始まる。高校では陸上に打ち込み運動神経の優れた陽子はアンカーも務めた。
「はいッ!!」
凛とした返事で、バトンを受け取った彼女は、通う高校指定の真っ白の体操着に、程よく膨らんだ乳房を浮かび上がらせ、みずみずしい肢体を躍動させ力走する。
エンジェルゾーンのかなり鋭い、レオタードと見まがうようなブルマに包まれた臀部から、パンティの裾がはみ出し、そこから伸びる日焼けした、長く若々しい素足を蹴り上げる姿に、村人の男性も惹き付けられる。
卑猥な少女だと誤解されそうだが、昭和の少女は、今とは比較にならないほど純粋無垢だ。
ましてや、現代でいえば、黒い下着同然の姿で運動することが、男心を誘惑するなんて夢にも思わない17歳の乙女なのだ。
当然彼女は理解していない。
陽子という瑞々しい肉体を持った乙女が、この過疎地の村でどれだけ魅力的な存在であるかを。
そして、この一見朴訥に思える小さな集落に潜む、陰謀と邪な因習が渦巻いていることを…。
第二幕:少女の『ハミパン』は飢えたオオカミを刺激する
翌日、月曜日。登校した陽子は、昨日同様瑞々しい健康的なブルマ姿に着替えた。
「あ〜〜、陽子お姉ちゃん、今日もブルマ一丁だ!」
と、小学校一番の悪戯小僧、小畑洋助が指さしながら言う。
小学5年生の洋助は微かに異性として意識した陽子のブルマ姿には、多少なりとも関心がある様子だ。
反面、わざとそれを誤魔化す為、茶化すような口調でもある。
「そうよ、私も、この学校の娘、狸穴っ子ですもの。学校の規則通り、体育の時間はみんなと同じように『ブルマ一丁』で頑張っちゃいます!」
昨日同様、健康優良児らしい、小麦色に日焼けした二の腕と太腿を露出した格好で、恥ずかしげもなく振る舞う陽子は、子供たちを促す。
「でも昨日、陽子姉ちゃん、リレーで『ハミパン』してたよね。パンツがまるみえだったぜぇ」
と、昨日陽子が曝した『痴態』を面白おかしく指摘する。
陽子は微かに羞恥心で頬を赤らめたが、そこは学校全体の『お姉ちゃん』だ。
「こぉ〜〜ら、洋助ちゃん!! あんまし、エッチなことばっかり言っていると校長先生に言いつけちゃうぞ。それがいやなら、お片付けお片付け!!」
と、わんぱく小僧の鼻頭に人差し指をぐっと押し付け微笑んだ。接し方も『神対応』である。
「さぁ、みんなも昨日の運動会のお片づけをするわよ!」
と、リーダーシップを発揮する校内のお姉さんを呼び止める黒縁眼鏡の中年男性は小学部の教頭鈴木正尚だ。
「おっ、陽子。ここに居たのか、少し手伝ってくれないか」
「ああんッ、せ、先生…も、もうちょっとですぅ〜〜そう、そう…、良い感じです…そこッ!」
と、艶めかしくも聞こえる陽子の声。
が、誤解してはいけない。
この黒縁メガネに白髪の混ざった中年の男性と、うら若き乙女にロマンスめいた『何か』が起こるはずも、また起こってもいけない、ハズだ。
「よぅし、陽子お嬢、頑張れ、もう少しだ!」
と、昨日の騎馬戦よろしく、ムチリとしたブルマに包まれた臀部を肩に乗せ、17歳の美少女を担ぎ上げた鈴木教頭は、女子生徒を鼓舞する。
「あ、もう少しです、先生、もうちょっと…! あぁ、とれたぁ!」
と、少女らしい快活な小さな歓喜の声を上げる陽子が手にしたのは、運動会を盛り立てようと、選手控室に使用したこの教室のドアの上に折り紙を切り張りして作った色付きの鎖だ。
「全部取れたかね、陽子お嬢?」
「ええ、先生。これで全部です」
「いやあ、助かったよ、陽子お嬢。この学校はお嬢無しでは成り立たないな」
村では文化人として通り、なかなか真摯な鈴木教頭は、陽子にぺこりと首をたれて礼を言う。
「それにしても…」
鈴木教頭は気さくな、それでいて、淫靡な言葉を投げかける。
「陽子嬢はなかなか発育がいい娘だね。太腿の柔らかさが堪らんねぇ」
「まあ、教頭先生ったら!」
と、まだ幼さの残るほっぺを赤らめ軽く抗議する陽子。
令嬢育ちだが聡明な陽子だけに、年長者への礼は欠かさない。
よって、『セクハラ』への対応も甘く愛らしいものになるわけだ。
が、この17歳のチャーミングなレディに、鈴木は淫靡な声音を強め、面妖な言いまわしで、かつこれまた卑猥な問い詰めをする。
「それにしても、なんだね、陽子嬢、パンティはどんなものを履いているんだね?」
「は、はぁ?」
「さっき、洋助が言っておっただろう。私も常々気になっていたことだが、さすがにブルマの裾から、いつも下着が覗いているというのはいかがなものかねぇ? ましてや、お前さんはこの村の総帥を輩出してきた榛原家のお嬢さんだ。その立場もわきまえないと」
「ま、まあ」
陽子は赤面し、もじもじと膨らみを帯びつつある胸の前で二の腕を所在なさげにすり合わせる。
「ただでさえ、その…この村の男たちはなかなか女性に恵まれず、刺激に飢えてもいる。陽子嬢も、もう17だ。昔なら嫁に行ってもおかしくはない年頃だね。そんな年頃の若い女が、あまり卑猥な姿で生活するのはいかがなものかと思ってねぇ?」
が、陽子もそこは快活な少女だ。
男心を刺激するつもりなど微塵も無い。
純粋な彼女が、自分を性的な視線で見つめられていることに、軽い反芻を覚えたのも事実だ。
「ですけど、先生。私、ちゃんとずっと学校指定のブルマを履いています! なんて言いますか…その…はっきり言っちゃいますけど、学校が指定するブルマって、その…大切な部分を隠す角度が妙に高いって言いますか…」
確かに陽子の抗弁はもっともで、陽子の履くブルマは昭和時代そのものの濃紺の太腿が露わになるタイプの、下着まがいのデザインだ。
が、通常のブルマより、幾分股間のラインが鋭く、ハイレグタイプといっても良かった。
よって、少女らしい純朴な純白パンティを愛用する陽子が、激しくそのみずみずしい身体を躍動させればおのずと、股間のラインから、はたまた臀部から下着がお目見えするというわけだ。
「生憎と、年度ごとに決まる体操着を、今から変えるわけにはいかない。どうしたものかな…」
鈴木教頭は少々邪な目つきで陽子を見遣る―――。
(続く)
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