ランジェリーの誘惑〜共演者とのキョウエン(狂宴)-13話
作家名:夢野由芽
文字数:約2630文字(第13話)
公開日:2020年5月7日
管理番号:k016
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源はそうした結衣と智久の動きに呼応するように里帆の乳房を責め立てる。
里帆は口を半開きにしながら喘ぎ、源の唇を求めてきた。
向かい合わせに座った二組の男女が、
鏡に映したように同じ動きを始めた。
リードするのは智久で、その智久の動きをまねるように源が動く。
結衣の乳房から乳首にかけての愛撫と、クリトリスへの刺激が激しくなるに従い、
結衣のおしゃべりは完全に止み、時折小さな喘ぎ声が漏れ始めた。
「あ、いい。そこ、ねえ、智久。あ、そう。」
結衣は久々の智久のペニスと激しい愛撫を味わいながら、
薄目を開けて正面の里帆と源の様子を見ていた。
里帆がデビューしたての頃、結衣と似ていると話題になっただけのことはあって、
見る角度や表情などに、確かに共通点は多かった。
結衣は自分の行為が鏡に映っているのではないかと、一瞬錯覚しそうになった。
結婚前には何度かそんなことをした記憶もある。
もちろん、源とは別の人物だったし、時期もいつ頃のことだったのか確かな記憶はない。
当然、その時の自分がどんな顔をしながら男のものを受け入れていたのかは覚えてはいないし、仮に、その当時の記憶があったにせよ、セックスの経験もそれなりに積み、性的な成熟期を迎え始めている結衣の今の表情は、そのころとは比べものにならないほどに色っぽく妖しい表情のはずだ。
里帆は自分よりも5つほど若いが、それでも口を半開きにしてあえいでいる表情には、女としての色気が十分に感じられる。
(今の、わたしの顔も見てみたい。
里帆ちゃんみたいに幸せそうな顔をしているのだろうか。)
時折見える男の顔は紛れもなく自分の夫の源だ。
源と背面騎乗位でセックスしている姿を鏡に映しているのだとも思えた。
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体形こそ里帆の方がふっくらとしてはいたが、反応の仕方や喘ぎ声のあげ方もよく似ていた。
「ね、え。里帆、ちゃん。」
「どうしました?結衣さん。」
「ねえ、あたしのこと、見て、どう、ああ、思う?」
「どうって………。素敵ですよ。幸せそうに見えます。それに色っぽいと思います。」
「ホントのこと言って。わたし、おかしいのかしら。」
里帆が答えようとすると、智久が結衣のクリトリスを擦りながら背後から言った。
「おかしくなんかないよ。結衣。これは君の心の奥にあった願望が現実になっているだけさ。」
「わたしの心の奥にあった願望?わたし、こういうこと、望んでた?」
「ああ、口には出さなかったけれど、君は心のどこかでじっと思っていたはずだ。
夫に見られながらのセックス。複数の男とのセックス。もししたら、里帆ちゃんとももっと仲良くしたいと思っているだろ?」
「里帆ちゃんと?そりゃあ可愛い後輩ですもの。」
「そう言うことじゃなくてさ。」
智久はそう言うと、結衣の腰を抱えながらゆっくりと立ち上がった。
そしてバックからはめたまま、ゆっくりと里帆たちに近づいた。
智久の意図を察したのか、源も同じように立ち上がり、立ちバックの体勢でベッドへと向かった。
結衣も里帆も、互いに男にバックから責められながらベッドに上がった。
智久と源は示し合わせたかのように自然に動き、互いに背面座位で里帆と結衣が間近で向き合うような形でベッドに座った。
「ほら、よく見てごらん。顔だけじゃなく、表情も、身体の特徴も、よく似ているだろ?」
「ぼくも槍ピーと同じだ。ふたりとも、よく似ている。感じ方も、性感帯も、喘ぎ声も。
里帆ちゃんと初めての時に驚いたくらいさ。」
「ぼくも同じだ。驚いた。それで、いつか今日みたいな日が来ないものかとずっと思っていたんだ。」
「じゃあ、わたしも今、里帆ちゃんみたいな顔をしてるの?」
「ああ。里帆ちゃんの顔と同じ、目がトロンとして、頬を赤らめて。
それに、唇が少し開き加減で………。」
里帆の身体の横から結衣を見つめていた源が答えた。
「ねえ、智君。わたしは?わたしも、結衣さんと同じ?」
「じゃあ、こうしてみようか。」
智久は腰に手をかけると、下から何回か激しく突き上げた。
「アウッ。ア、アン、ア、ア、イ、イイ。」
結衣が顔をゆがませて喘ぐ。
源もそれに合わせるように、腰を突き上げた。
里帆の顔も結衣と同じようにゆがみ、喘ぎ声を漏らした。
「ほら、鏡の中の自分を見ているようだろ?」
「ね、源さん。」
「どうした、結衣。」
「このお部屋に、大きな鏡、つけましょ?」
「鏡?」
「ええ。わたし、自分の顔を見ながらセックスがしたいわ。」
「自分の顔を、かい?」
「そう、そうよ。今の、あ、ああ、わたしの顔、り、里帆ちゃんみたいに、
い、いやらしい、幸せそうな顔、しているのか、見、見てみたいもの。」
「結衣ちゃん。だったらビデオで撮るっていう手もあるよ。」
「そうだ。だったら、この部屋に大きなモニターを置けばいい。」
「それに、わたしが、喘いでいる、姿が、う、映るの?」
「ああ。結衣が撮って欲しい映像を映し出してあげるよ。」
「あ、ああ、そ、それ、いい、いいわ。」
「じゃあ、次の時までに、用意しておくさ。」
「ね、ね、源さん。そ、その時は、あ、いい、わ。」
「その時は?なんだい、結衣。」
「その時は、誰か新しい、男の、あ、あ、人を。」
「新しい男?」
「そう、よ。源さんの、知ら、ない、男の人、呼んでも、い、いいかしら?」
「ぼ、ぼくは別に構わないよ。ゆ、結衣がそうしたいのなら。」
「ねえ、里帆、ちゃん。」
「ゆ、結衣さん、あ、いい、な、なんです、か?」
「里帆ちゃんも、そ、の、時には、また、一緒、に、ね。」
「わたしも、うかがって、あん、い、いいんです、か?」
「ええ。里帆ちゃんも、一人、男の人、連れてきて。」
「わたしも?」
「そう、わたしも、一人、連れて、くるから。」
「結衣さんも?」
「そう。女ふたり、に、お、男4人。どう?」
「いい、んです、か?」
「ええ。もちろん、よ。源さんは、カメラマン、よ。」
「な、なんでぼくが?」
「もう一人の男の人は、智久、あなたが連れて、来て。」
「ぼくがかい?」
「ええ。わ、わたしも、里帆ちゃん、も、初対面の人、がいいわ。」
「ぼくは、カメラマン。。。」
「源ちゃん、小っちゃくなっちゃったじゃない。もっと頑張って。」
「そう、よ。まだ夜は始まったばかり、あ、いい、そこ、あ、なんだから。」
結衣は波のように押し寄せる快感の中で、今まで共演してきた男たちの顔を思い浮かべていた。
(誰を呼ぼうかしら。
源さんに見せつけるなら、誰に抱かれている姿が一番かしら。
しかも、ビデオにまで撮ってもらえるなんて。)
結衣は激しく腰を振りながら悦楽の底へ落ちていった。
(続く)
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