セックスレス解消法、教えます
作家名:ライア
文字数:約3500文字(全1ページ)
公開日:2018年5月16日
管理番号:k011
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「今日も遅いのかあ…」
メールで、『ごめん遅くなる』と簡潔に送ってきた旦那。
もともと忙しい会社だとは思っていたが、最近昇進したらしく、更に忙しくなったようだ。
就職してしばらくは、遅いながらも一緒に晩御飯を食べる余裕はあったが、最近ではそれすらも難しい日が多くなってきた。
旦那は妻である優衣を気遣い、先に食べておいていいよ、と言ってくれているので、あまりに遅い日は先に食べ、別々に食べることにしていた。
そんなわけで、顔すら合わせる時間が減ってしまっている上に、忙しい旦那は帰ってくるとすぐにご飯と風呂を済ませ、まるで死んだようにすぐに寝てしまう。
もちろん寂しい思いもあったが、自分たちの生活のために頑張ってくれている旦那にそんなことを言えるはずもなかった。
30歳を過ぎた優衣たちは、結婚二年目にして、いわゆる、セックスレスだった。
子供はいないので、普段は、昼間にスーパーでレジ打ちのパートをし、パートがない暇な時間は掃除などの家事をする。
それでも余った時間は、テレビを見たり、ネットサーフィンをしたり。
特に最近は、旦那とセックスをできていないのもあって、時折ムラムラしてしまうこともあった。
そんな時は旦那には内緒でネットでエッチな動画をさがしてオナニーをしていた。
「はぁ…、あぁんっ」
ベッドに仰向けになり、スマホでカップルが激しくセックスしている動画を見ながら、自分の指で慰めていると、いつも旦那のことを思い出してしまう。
「ぁあんっ、ソコ…っ、もっとして…っっ」
少しサド寄りの旦那の愛撫は、焦らしたり激しくしたり、優衣をいつも的確にいじめる。
優衣は旦那にしてもらっているのを想像しながら、指でぐちゃぐちゃと秘部を弄る。
「あぁんっ、イくっ!イッちゃう…っっ!!」
びくびくと震えながら、絶頂する。
脱力した後に、一人でしてしまったことに罪悪感と虚しさに苛まれる。
本当は、旦那とシたいのに…。
イッた後の朦朧とする頭で強くそう思った。
そろそろ、晩御飯作ろうかな…。
考えていたって仕方ない。
凝ったご飯でも作ってリフレッシュしよう。
メニューを調べようとスマホを手に取ると、先ほどの動画が流れたままで、カップルは第二ラウンドに入ったところのようだった。
羨ましさを感じつつもページを切り替えようとした時、ある広告が目についた。
『セックスレスなあなたに!旦那をその気にさせるエッチなランジェリー!』
ピンクの文字で書かれたその広告には、大事な部分が隠せていない、セクシーなショーツを履いている女性が載っていた。
ああ、私も、こんなのを履いて誘ってみたら、セックスできるようになるかな…?
優衣は積極的な方ではなかったので、自分からセックスに誘うことはあまりなかった。
これを履けばもっと積極的になれるかもしれない…、優衣は柄にもなくチャレンジしてみたくなり、いつのまにかそのショーツを注文していた。
1
「わぁ…」
数日後、届いた段ボール箱を開け、頼んだショーツを拡げてみると、思わず声を上げてしまう。
黒いレースの下着。それだけでもセクシーなのに、横の部分は紐のようになっているし、大事な部分に大きく穴が開いている。
これがオープンショーツというものらしい。
実際目の当たりにすると、なんだか緊張してしまう。
優衣はドキドキしながら、しかし好奇心に負け、早速履いてみることにした。
「すごい…」
上は普段着の薄いトップスのままだが、下だけそのショーツ姿になって、姿見に映してみる。
鏡で見ても割れ目がくっきりとわかるほどにショーツの前がぱっくり開いている。
後ろ姿を振り返って見てみると、お尻の上の方まで丸見えだ。
クロッチ部分だけがなくなっているものだと思っていたが、もっとダイタンなつくりだったようで、優衣は恥ずかしくなってしまう。
しかし、自分がこんなエッチな格好をしてるなんて信じられなくて、子宮の奥がきゅんきゅんと疼いて熱くなるのを感じていた。
「今夜、頑張ってみよう…!」
自分に少し自信が湧いてきて、優衣は早速、今日実践してみることに決めた。
2
「どうしたの、それ…?」
風呂から上がり、寝ようと寝室に入ってきた旦那が、先にベッドに座っている優衣の格好に気づき、固まった。
旦那の視線を感じ、下半身が甘く痺れ、心臓がどきどきする。
優し気な面持ちに少し筋肉質な身体。かっこいいなあ、と頭の隅で思っていた。
旦那はこの後、いったいどんな反応をするだろう。
しかし、30を過ぎた私でも、こんなにダイタンになって大丈夫なのか、という不安。
そんなことが急に頭の中によぎる。
そんなことを考えてしまい、急に自分に自信がなくなっていく。
やっぱりやめとけばよかったかも、なんて弱気になり始めて縮こまってしまっていた時だった。
「…優衣、すごくエッチ。もしかして、シたかったの?」
言いながら旦那がベッドまで来て、優衣を抱きしめた。
優衣は恥ずかしくてうつむきながら、こくり、と小さくうなずくと、旦那は優しく笑って、優衣にキスをした。
「かわいい。優衣がエッチだから、もう固くなっちゃったよ?」
しばらくキスをした後、優衣をまた抱きしめながら旦那はそう言って、優衣の右手をとり、寝間着の上からそっと固くなったソレを触らせた。
「わぁ…。私の格好見て、…勃ったの?」
興奮してくれていることがわかり、優衣は嬉しくなる。
「そうだよ、それにシたいと思ってくれてたことにも興奮した」
きゅんきゅんと下半身が疼いて、愛液が溢れてきてしまう。
いつもと違って布がない分、少しスースーして落ち着かない。
早くシて欲しくて、優衣は旦那に擦り寄る。
「セックス…したいの」
優衣はそう言いながら、今度は逆に旦那の右手を、自分の秘部にもってきた。
恥ずかしさと期待でヌルヌルに濡れているソコは、触れられるだけでもぞくぞくしてしまって、熱い息が漏れてしまう。
「すっごい濡れてる。」
旦那の指が入り口あたりをゆるゆると這う。
ぷにぷにと押されたり、すりすりとクリトリスを軽く擦られたり。
「ん、あぁ…っ、きもちい…っ。ひゃ…っんっ!」
それだけでもじわじわと快感が押し寄せてきて、ぱくぱくと入り口が収縮してしまう。
「かわいい。もっとしてほしいの?」
旦那がいたずらっ子のような顔になって、嬉しそうに優衣にキスをする。
「ん…っ、ちゅ…。ぅん…、もっと…もっとしてほし…!」
付き合って間もないころは、こんな風におねだりさせられてたな、と思い出す。
あの時みたいに、理性を捨てて思うままに交わりたい。
「ん、ちゃんとおねだりできたね。えらいね。」
旦那は優衣の頭をそっと撫でる。
久しぶりのそれに嬉しくなっていると、旦那の指がつぷ、といやらしい音を立ててナカに挿入ってきた。
「んんっ…!はぁ…ぁっ。あんっ」
もっと欲しくて、腰が動いてしまう。
気づけば三本の指が暴れるようにバラバラに動いていて、すぐに達してしまいそうになる。
「優衣がかわいすぎて我慢できない」
旦那はそう言うとゴムを付け、優衣の脚をぐいと持ち上げた。
濡れた秘部だけでなく、おしりの開いた部分まで丸見えの状態にされて、恥ずかしくなる。
ショーツを履いたまま、固くガチガチに大きくなったペニスを入り口に押し当てられていた。
押し当てられたペニスに、秘部は期待でびしょびしょに濡れ、ぱくぱくと欲しがるように誘ってしまう。
履いたまま挿入することに慣れない感覚と、いつもと違うことをしているという興奮。
「いれるよ?」
言うのと同時に、旦那のソレが遠慮なく肉壁をかき分けて、押し入ってくる。圧迫感。
「…あぁ…あっ、あぁぁんっ!!」
いつものオナニーは自分の指だけでしていたので、久しぶりの太いソレに激しく身体が反応し、ぎゅうぎゅうと締め付けてしまうのを感じていた。
気持ちいい。気持ちいい。
「ひゃ…っあああっ!んんっ!…きもちいいよぉ…っ!」
最初はゆっくり出し入れされていたソレは、段々と速くなっていく。
ぱんぱんっ、と肌がぶつかる音。ベッドのきしむ音。
時折キスをしながら、抱き合い、初めての時のように激しく突かれる。
段々長いストロークになってきて、子宮の入り口にあたり、快感で頭がとびそうになる。
「あぁんっ!!んあぁっ!…もっとぉ!もっとぉ!」
旦那のたくましい身体に腕を回して、快楽に身を委ねる。
久しぶりだったせいか、激しく交わった二人はもうイってしまいそうだった。
「はっ…、優衣…、出すよっ…!」
旦那は息を荒くしながら、更に激しく優衣を求めた。
頷く余裕もない。もう、イっちゃう!
「イくっっ!!!イっちゃ…っっっああぁぁぁっっ!!!」
びくんびくんと震えながら、二人は同時に達した。
3
そのあとも何度も何度もして、優衣たちは裸で抱き合いながら眠った。
その後、優衣たちはセックスレスから抜け出し、以前よりラブラブになることができた。
(終わり)
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