見知らぬ熱を、君と
作家名:夜乃みあ
文字数:約3100文字(全1ページ)
公開日:2018年5月15日
管理番号:k010
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「うわぁー! 部屋広いんだねー。それになんか豪華!」
「だろ? たまにはこういう場所もありかな、なんて」
私たちの休日の過ごし方といえば、家でまったりするというのが定番だ。
穏やかで心地よい関係を維持できているのは嬉しいことだが、夜の生活は少しマンネリ化していた。
お互いに薄々感じていたのだろう。
彼が、場所を変えてみない?と提案してくれた。
そして今日、私たちはラブホに初めて来ている。
「ベッドも大きいよー! ほら、智明も早くこっちにおいでよ」
「ふふっ、はしゃいでる明日香も可愛い」
彼は笑顔で私を見つめ、頭を撫でてくる。
そして、唇に優しく触れるだけのキスをする。
「ねぇ……せっかくラブホでイチャイチャするんだからさ、普段はやらないようなこともしてみない?」
「どんなこと……するの?」
彼は何を考えているのだろう?
期待と緊張で鼓動が早くなるのを感じながら彼に問いかけた。
「これ、さっき見つけたんだ。下着、頼めるみたい」
彼が指差す先には写真があった。
そこに載っているのは黒くて軽やかな生地でできたベビードール。
肌が透けて見えるセクシーなものだった。
「明日香に着てほしいなって、思って」
ベビードールの下着は付けたことがなかった。
少し恥ずかしいという感覚もあったが、いつもとは違う場所にいるせいか私の気持ちも積極的になっているようだ。
私は彼に抱きつきながら、「いいよ」と答えた。
しばらくすると、注文したベビードールが部屋に届く。
実際に目の前で見ると、レースのような装飾がとても綺麗だった。
これから私はこれを着て、智明と……。
顔が熱くなっていくのを感じる。
「なんとなく恥ずかしいから、智明はあっち向いてて……?」
さっそく下着を身につけてみる。
肌触りが柔らかい。滑らかな生地が素肌にさらさらと触れる。
ベビードールの黒から透けて見える肌の色がとても色っぽい。
セクシーな姿をした、いつもとは違う自分。
彼も、私を見てドキドキしてくれるだろうか。
彼の反応が楽しみだという気持ちで胸がいっぱいになる。
「着てみたよ……? どうかな?」
私を見た彼は、嬉しそうな顔でぎゅっと抱きしめてきた。
「すごく可愛い。こういう姿もとても似合ってるよ」
彼は耳元で囁くように言った。
そして、優しいキスをする。
1
「下着が透けて、肌が見える……。裸とは違うエッチな感じ、すごく興奮する……」
先ほどとは比べものにならないくらい激しいキスをされる。
彼の舌が私の口内を攻める。
ん……っ、ふぅ……んんっ……っはぁ、はぁ……っん、ん……
何も考えられなくなる感じが、とても気持ちいい。
私の舌と彼の舌が絡まりあって、お互いに激しく求め合う。
彼はキスをしながら私の体を撫でる。
ベビードールの上から胸に触れ、感触を楽しむように優しく揉んでいく。
「ん……っぁあ、はぁ……なんか……恥ずかしいよ……」
「頬が赤くなってる。ふふっ、可愛い」
いつもと違う雰囲気だからなのか、とてもドキドキしている。
下着越しに彼の手が触れるたび、私の体はピクンと反応する。
くすぐったいような、気持ちいいような、そんな感覚は私をどんどん興奮させていく。
するっと彼の手がベビードールの中に入ってくる。
「ひゃっ……っあ、ぁ、お腹のよこっ……すりすりされると……あぁ、っ……」
「ここ、触られるとどうなるの?」
私の性感帯を知り尽くした彼は、少し意地悪そうな表情で聞いてくる。
余裕がなくなってきている私は、呼吸を乱しながらおねだりする。
「そこっ……きもちいいのぉ……っはぁ、んんっ……もっと……して?」
「あー……ほんと可愛い。それにとろんとした顔……エロい」
激しいキスをしながら、体を探るように動き回る彼の指先。
だんだん、下の方に近づいてきているのがわかる。
彼の大きな手が、もどかしく太ももの内側を撫でる。
「はぁん……ぁ、あ……っあ……そこっ……」
もっと快感が欲しくて、腰をもぞもぞと動かしてしまう。
彼の指が、ショーツ越しに私の秘部に触れる。
「んぁあ……! あっ、そこぉ……っん……ぁ、あぁ……」
「すごい……。ほら、ショーツも君の愛液で濡れてるよ?」
「んっ……恥ずかしいからっ……はぁ……ぁ……」
彼はゆっくりと穴の周りをなぞるように指を動かす。
布越しの緩やかな快楽を感じ、どんどん興奮が高まっていく。
じわぁっと愛液で潤んだそこが、熱を求めているのがわかる。
「っはぁ……ねぇ、明日香はどうしてほしい……?」
余裕がなくなってきている彼の姿はとても煽情的だった。
「もっと……いっぱい……っはぁ、ぁん……きもちよく、してぇ……?」
彼の指が、ショーツの中に入ってくる。
愛液でトロトロに濡れた秘部を撫でるたびにくちゅりと卑猥な音が響く。
2
「やぁっ……そこっ……ぁあ、あっ、あぁん……!」
愛液を絡めた彼の指が、クリトリスに触れる。
こねるように、動かす指先。快感しか考えられなくなる。
「はぁ、ん……ぁ……きもちい……っはぁ、っあ」
ショーツを脱がされ、指が膣に入ってくる。
彼の骨ばって、しっかりとした指が私の中を押し広げていく。
中の性感帯を探るようにゆっくりと出し入れされる。
んっああっ……っぁ……はぁん、あん……っはぁ……んんっ
快楽で思考が染まっていく。
彼のものでめちゃくちゃにされたい。
秘部がヒクヒクと動き、彼を求めている。
「ともあきぃ……っぁ、ともあきので……なかっ……ぁあ……いっぱいにしてぇ……?」
「っはぁ、はぁ……それ、やばいって。俺も……明日香のなか、いれたい……っはぁ……」
余裕がなくなった彼は、性急にペニスをとりだし私の秘部に当てる。
大きくなり、芯を持った彼のものを擦り付けられるたびに全身がぴくっと反応する。
ぐちゅっ
「あ……ぁん……おっき……っはぁ、んんっ……っ、あぁ」
待ち望んでいた彼のペニスが中を満たしていく。
じわじわと膣の奥に進んでいく熱を感じながら、私はうっとりとした快感に浸る。
奥まで満たされた膣は彼のものを締め付けるように動いている。
「っ、はぁ……なか、きっつ……んっ……そんなに……俺のもの、ほしかったのっ……?」
煽るような彼の言葉が気持ちいい。
彼から与えられるすべてが快感に変わる。
彼は、私を抱きしめながら中を突きあげる。
密着したそこから全身に気持ちよさが広がっていく。
執拗に奥に熱を押し付けられ、何も考えられなくなってくる。
「ん……っんぅ……ぅう……っあ、あ……そこっ……! もっと、あ、ぁあ……」
「俺も……っあ、はぁ……気持ちいいよ……っ」
切なそうな彼の声。その声にぞくりとした快感が走る。
激しいピストンに変わり、ぐちゅぐちゅと卑猥な音が部屋に響いていく。
「あ、あ……っはぁ、はぁ……そんなっ、はげしっ……んっ、ぁあ……こわれちゃ……あぁっ……!」
「っはぁ、はぁ……気持ち良さそうな顔もっ……乱れたベビードールもっ……すげぇエロいからっ……」
彼は自身のもので膣をかき混ぜながら、息を乱す。
夢中になって私を求める彼の姿が愛おしい。
「ん……ぁあっ、はぁん……もう……いっちゃう……からっ……あ、あ……」
「俺もっ……はぁ、っはぁ……いきそっ……なかにっ……だすよっ……?」
彼のペニスが奥に突きたてられる。
脈打つ彼のものがいっそう大きくなり、私の中に精が放たれる。
彼の熱を感じ、私も絶頂を迎える。
「あぁっ……! おく……でて……るっ……っはぁ、んっ……ぁ、あ……」
お互いに呼吸を乱しながら、強く抱きしめ合う。
「はぁっ、はぁ……明日香……いつもより乱れてて……っはぁ……なんか、すごくえっちだった」
「ん……ぁ、はぁ……智明も……激しかったよ……?」
「だって……すごい……興奮したからさ。だから……もう1回、しない?」
そう言って彼は、まだ熱を帯びたままの私の体にキスを落とし始めた。
(終わり)
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