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初体験



作家名:橘キキョウ
文字数:約5200文字(全1ページ)
公開日:2020年3月16日
管理番号:k022


挿絵の官能小説画像

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「上村先輩、見てください!夜景がとんでもなく綺麗です!」
紗香は子供のようにはしゃいで窓ガラスに手をついて外の夜景を楽しみながら、同じ大学に通う四年の上村宗太に話しかけた。

「紗香ちゃんは元気だね〜。一日中あんなに観光で歩き回ったのに」
宗太は疲れた様子で椅子に深く腰掛けて、濡れた頭をバスタオルで拭きながら紗香を微笑ましく見つめていた。

「何たって元陸上部ですからね まだまだ元気ですよ!」
「さすがだね。引退試合でも県大会までいっただけあるね!」
「あと一人抜いてれば全国大会だったんですけどね……」

紗香が落ち込んだ声でそう言うと、宗太は椅子から立ち上がり夜景を見つめている紗香の元に向かい、後ろから腰に手を回して抱き寄せた。
「でも、全国大会に行かなかったから、こうして二人で旅行にこれたんじゃん」

「まぁ、そうですけど……。やっぱ悔しいものは悔しいですね」
紗香は落ち込んだ声でそう言いながらも、宗太の腕に抱き寄せられたことで胸を高鳴らせていた。

「もー、元気出してよ!せっかくの旅行だよ。大会のことは思い出しちゃダメだよ!楽しまなくっちゃね」
宗太がそう言うと、紗香はハッとして振り向いた。

「あ、すいません。せっかく旅行のお金出してもらってきてるのに、こんなこと言っちゃって……」
紗香がそう言い俯くと、宗太は
「もー」

と仕方なさそうに紗香の顔をのぞきこみ、ひょいとお姫様抱っこで紗香を持ち上げた。
「うわ、何するんですか!」

宗太は腕の中で慌てる紗香に構わずにそのままベットに向かい、そっとシーツの上におろしされるがまま寝かせられた紗香の上にまたがった。
「お金のことは気にしなくていいの。これは紗香ちゃんの部活の引退のお祝いなんだからさ。これからは就活頑張ってよ」

宗太は優しく微笑みながら紗香の顔を見つめた。
「ありがとうございます……。やっぱり就活は大変ですかね?」
紗香は顔を見つめてくる宗太に照れながら、それを隠すために違う話題を振った。

「うーん、やっぱり大変だったかな。俺は割と早くに決まったから良かったけど、紗香ちゃんは頑張り屋さんだから大丈夫だよ」
「うー、不安だな」

「ずっと夜遅くまで陸上の練習、頑張ってたじゃん。あんなに頑張れるんなら紗香ちゃんは余裕だよ」
宗太はそう言うと、ゆっくりと紗香に顔を近づけた。
「あの、上村先輩、顔がその……」

紗香は照れながら顔をそらした。
「紗香ちゃん、キスしていいかな?」
宗太はそう言うと紗香の頭とベッドの間に腕を入れ込み、正面を向けさせ優しく目を見つめた。

「その、私……。前にも話しましたけど、今までずっと陸上の練習ばっかしてたから、こういうのしたことなくて……。うまくできるかどうか……」
紗香は顔をそらすことができずに、鼓動を早め顔を紅く染めていた。

「キスしちゃダメ?」
「いや、そういうことじゃ……」
「じゃあ、目閉じて」

宗太が優しくそう言うと、紗香は心臓を破裂させそうなほど鼓動を打たせて目をつぶった。
すると宗太は首を傾け、緊張して力が入ってしまっている紗香の唇に優しく自分の唇を重ねた。
宗太は唇を重ねると、それ以上のことはせずにそのままの状態でいた。

紗香は唇から伝わってくる熱で力を入れていた体が柔らかく溶かされ、安心感に包まれていくような気分だった。
「どうでしたか?初めてのキスは?」

宗太が重ねられていた唇を離して尋ねた。
「すごい気持ちよかったです……」
紗香はキスをする間、息を止めていたためか息を少しきらしながら答えた。

「もっと気持ちいいことする?初めてもらってもいいかな?」
宗太は、紗香が寝巻き用に着ている女っ気のない黒いジャージのチャックに手をかけて尋ねた。

すると紗香は不安そうな顔で宗太を見つめた。
「……私も上村先輩としたいです。でも、私、ずっと陸上で体鍛えてきたから変に筋肉ついてて恥ずかしいです……。それに胸だって」


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紗香がそう言うと、宗太は紗香の顔を見つめたままチャックをおろし始めた。
「そんなこと気にしなくていいよ。それと、そろそろ上村先輩って呼び方はやめて欲しいな。 彼氏なんだし」

宗太は笑顔でそう言うと、紗香はもじもじしながら
「宗太さん」
と小声で呟いた。

「宗太でいいよ」
宗太はそう言うと、チャックのおろされたジャージの中に目をやった。
紗香はジャージの中にはブラジャーしか身につけておらず、宗太はそのブラジャーを見ると紗香に気を使いながら微笑んだ。

紗香は微笑んでいる理由がすぐにわかり、恥ずかしそうに口を開いた。
「その……。このブラはネットで買ったんです。男の人はこういうのが好きだって書いてあったから……。宗太さんのために買いました」

「宗太でいいってば。うん、似合ってるよ。すごい可愛い」
宗太はそう言うと、紗香の陸上の練習で引き締められた脇腹に指を添えた。

すると、男の人に体を触られたことのない紗香は、思わず体をそらして宗太の指から体を遠ざけてしまった。
「うっ、ごめんなさい。くすぐったくて」

「紗香ちゃんのお腹、すごい引き締まってるね。もっと触らせてよ」
宗太はそう言うと、もう一度紗香の脇腹に指を添えた。

「うー、くすぐったいです……」

紗香は体をよじらせながらも、宗太の指から体を離すまいと力を入れていた。
「じゃあ、次は上の方も見せてもらおうかな」
宗太はそう言うと、紗香の体に添えていた指で紗香の筋肉質ではあるが女性らしさを含んだ柔らかく張りのある肌を指で撫で上げ、背中に腕を回した。

紗香は体を指で撫でられあげ、腰を浮かせて女としての反応を見せた。
「うんっ!」
「紗香ちゃんは敏感だね」

「からかわないでくださいよ」
紗香は不満そうな顔で宗太を見つめた。
宗太は、紗香が女としての喜びを知っていく様子を楽しんでいた。

「じゃあ、そろそろこっちの方も見せてもらおうかな」
宗太は力強く男性らしい太い指を器用に使い、紗香の女としての魅力を覆い隠しているブラジャーのホックを簡単に外した。

「本当に小さいですよ。私はなんというか、陸上体型だから……」
宗太は紗香の不安そうな表情に構うことなく、ブラジャーをずらした。

すると控えめな胸の膨らみの中に、ぽつんと縮んだ可愛らしいピンク色の紗香の乳首があらわになった。
「本当に陸上体型だったね」

宗太がからかうようにそう言うと、紗香は恥ずかしそうに俯いて両手を使い胸を隠した。
「嫌いです。宗太さん……」
紗香が泣きそうな声でそう言うと、宗太は小さな胸をすっぽりと覆って隠している紗香の手を優しくどかした。

「嘘だよ、ごめんごめん。もっとちゃんと見せて。バカにしないから」
宗太はそう言うと、平らに近い紗香の胸を手のひらで覆いゆっくりと力を入れ揉みだした。

「んっ!」
「ちっちゃくてもちゃんと柔らかいんだね。気持ちいい?」
「変な感じがします。くすぐったいです」

紗香はくすぐったさとは別に、性感帯を刺激されることで起きる快楽も感じ始めていた。
宗太は紗香の胸を揉むことをやめ、可愛らしく縮んでいる乳首を人差し指と親指で包み込むように摘んだ。
「ここなら気持ちいいでしょ」

「んむっ、あっ!そこはダメです」
紗香が体をよじらせ喘ぎ声を漏らしながらそう言うと、宗太は指をそっと離した。
「紗香ちゃんがダメって言うならやめとこうか」

宗太はそう言うと、優しい笑顔で紗香を見つめた。
すると、紗香は寂しそうに物欲しそうな顔をして宗太を見つめた。
「どうしたの?もっといじって欲しいの?」


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宗太が尋ねると、紗香は小声で返事をした。
「はい……」
「仕方ないなー。紗香ちゃんは変態さんなんだね」

宗太は優しい笑顔を崩さずそう言うと、人差し指を使い紗香の乳首を弄りだした。
「んっ」
紗香は人差し指で乳首を器用にいじられ、声を漏らさずにはいられなかった。

「気持ちいい?」
「んっ、あっ、気持ちいいです……」
紗香から漏れる喘ぎ声が大きくなるにつれ、平らな胸にぽつんとくっついている乳首は紗香が女だと主張するように膨らみだした。

「本当に敏感だな。じゃあ、もっと気持ちよくしてあげる」
宗太は人差し指を紗香の乳首からそっと離すと、今度は刺激を与えられ膨らんだ乳首に吸い付いて舌を使い、さらに刺激を与えだした。

「あっ、んっ、ダメです。そんなにしちゃ」
宗太は紗香の乳首を舌で転がすようにして攻め始めた。
紗香の身体は乳首に宗太の舌からの愛撫を受け、身体を震わすたびに熱を帯びていった。

「紗香ちゃんが可愛すぎて我慢できなくなった。そろそろ挿れていい?」
宗太は紗香の平たい胸から顔をあげてそう言うと、返答を待たずに紗香のズボンの中に腕を伸ばした。

紗香はそれを戸惑いながらも受け入れ、宗太の指は簡単に20年以上守られてきた紗香の愛液が湧き出ている秘部に侵入した。
「うっ」

紗香は生まれて初めての秘部に侵入してくる指の感触に戸惑いながら、体を硬直させた。
「紗香ちゃん、感じやすいぶん、すごい濡れてるね」

宗太はそう言いながら、紗香の秘部に挿れている指をゆっくりと奥に押し込んでいった。
「恥ずかしいから言わないでください……」

「ごめんごめん。じゃあ、そろそろ脱がせちゃおうかな」
宗太はそういうと紗香の秘部から指を抜き、ズボンとパンツをまとめて脱がせた。

すると紗香は恥ずかしそうに顔を両腕で覆って隠し、衣服を何も身につけずにあらわになっている下半身を太ももを固く閉じもじもじとしていた。
宗太は紗香の真っ赤になっている顔を嬉しそうに見つめると、太ももを押しのけて赤ちゃんの髪の毛のようなふわふわとした隠毛が必死に守ろうとしている秘部を見つめた。

「そんなに見ないでください……。恥ずかしすぎます……」
「紗香ちゃんのあそこの毛、薄くてかわいいな」
宗太は秘部を指で撫でながらそう言うと、指を使い秘部の入り口を広げた。

「ダメですよ!そんな風にしちゃ」
紗香はそう言うと押しやられた太ももを閉じようとしたが、宗太の腕に拒まれた。

「だーめ。ちゃんと中、見せてよ」
宗太はそう言うと広げられあらわになった紗香の真っ赤な膣内の肉に顔を近づけ、そこを舌で優しく撫で上げた。
膣内に刺激をあたえられた紗香の体は小さく震えた。

「ひっ、そこはダメです。汚いですよ」
「紗香ちゃんに汚いところはないよ」
宗太はそう言うと紗香の膣内を、舌を使いかき乱しだした。

紗香は照れながらも宗太の言葉に嬉しくなり、太ももの力を抜き宗太の愛撫を受け入れだした。
「うっ、んっ、あっ!」
宗太の舌が紗香のクリトリスを擦るたびに甘い声を漏らした。

「ここが紗香ちゃんの弱点かな」
宗太は嬉しそうにそこを責め続け、紗香から声が漏れる度に紗香の体は熱を帯びていった。
それを感じた宗太は、顔を離して愛撫をやめた。

紗香は腕の隙間から少しさびしげに宗太を見つめた。
すると宗太は身にまとっている衣服を脱ぎ捨て、馴れた手つきで避妊具を自分の男性器に装着して、紗香の秘部の入り口に構え先の方を擦り付けた。

「んっ」
紗香は声を漏らし、秘部の入り口にたくましい男性器が構えられていることを悟った。
「紗香ちゃん、挿れるよ」

宗太はそう言うと、両手を紗香の腰の横に置き、体重をかけて挿入を行おうとした。
紗香もそれを一生懸命受け入れようとしたが、緊張から体だけではなく膣内にも力が入り、その中を押し進む男性器のせいで激痛が走った。

「うっ、痛いです。こんなのは入りません」
紗香が寂しそうにそう言うと
「大丈夫、落ち着いて力を抜いて」

と宗太は言い残し、優しく唇を重ねた。
宗太の舌は力んでいる紗香の唇をいとも簡単にくぐり抜け、紗香の舌に達した。
そして宗太は紗香の舌をころがすようにして舐め出した。

すると紗香は興奮のせいで起こる熱のせいか頭がとろけるような気分になり、体の力が抜け宗太の男性器の侵入を拒んでいた膣内の肉もすんなりとそれを受け入れた。

「んっ!」
紗香は男性器が膣の奥深くに達すると、キスをしたままくぐもった声をあげた。
宗太は舌を器用に動かしながら紗香に腰を打ち付けた。今まで男性器が侵入したことのない紗香の秘部はとても狭く、宗太の男性器にまとわりつくように絡んだ。

宗太もその感触に興奮を覚え、より一層力強く腰を打ち付けた。
「んんっ!」
紗香は初めての経験でイクのを我慢できずに腰を浮かせ、一足先にはてた。

しかし、まだ、イッてない宗太は腰を打ち続け、はてた後で敏感になっている紗香の膣内をかき乱し続けた。
「んんんっ!」

紗香は壊れてしまいそうなくらいの快楽を受け、舐めまわされている舌の奥から喘ぎ声をあげた。
すると宗太も絶頂に達し
「うっ!」

と小さな声をだし、全身に力をいれ避妊具いっぱいに精液を注ぎ込んだ。
すると唇を離し男性器を抜き取り、全身の力が抜けはてている紗香の髪を分けるようにして頭を撫でた。
「どうだった?初めては」

「すごい、ふわふわして気持ちよかったです……」
紗香が今までにしたことのないようなとろけた顔でそう言うと、それを見た宗太は堪らずもう一度唇を重ねた。



(終わり)





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